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5GAP さん

ファイブギャップ

5GAP


5GAP

5GAP メンバー

久保田賢治

よみがな:くぼたけんじ
本名:久保田賢治
生年月日:1980年10月10日
血液型:A型

秋本智仁

よみがな:あきもとともひと
本名:秋本智仁
生年月日:1976年2月15日
血液型:A型

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処方される薬の説明や次回の診察予約の話を医師から聞き終えると、僕は診察室を後にしました。激痛の原因が痛風だと判明したものの、それだけで痛みが緩和されてる訳ではないので相変わらず右足を引き摺って歩くしかありません。そして再び広い廊下の待合席が見え、正面に掛けられた時計は18時近くを指していました。時間も遅いせいか残ってる患者さんも非常に少なく、早く帰ろうと痛い右足に鞭を打って急ぎました。その途中でした。待合席で長時間待たされているらしき70代くらいのお爺ちゃんが工事現場みたいな騒音級のイビキをかいて爆睡していました。オマケに寝相も悪く、腰から下はもう床に着いてしまってる有り様。普段の僕ならば「いやいや、ウソでしょ??笑」と思いながらつい笑ってしまうポイントでしたが、その時に抱いた感情はいつもとは違うものでした。この人より悪いのかなぁ・・・医師の言葉が影響していました。医師が「悪い」と言っているんだから間違いなく悪いのであろう。でも分かったようで分かってない。頭じゃ分かってるけど、ってヤツ。その時の僕はまだ完全には納得しきれていない状態だったのでした。やがて廊下を進んだその先にエスカレーターが見えて来ました。そう、あの〝難関に見えて全然難関じゃない、思わせぶりエスカレーター〟です。僕は足を引き摺りながらもサッと乗ると、やはり上り同様に下りも全く苦痛を感じる事はありませんでした。無事に1階へと降りてロビーを見渡すと、こちらも既に閑散とした人数になっていました。ソファ席や長椅子などかなり座席は空いていましたが、早く座りたいという気持ちが勝り1番近くにあった硬い木製の椅子にドサッと腰を下ろして天井を見上げ、そしてゆっくりと目を閉じました。はぁ・・・早く帰って横んなりてぇ・・・5時間以上を経て診察も終わり、やっと家に帰れるという事が非常に嬉しく思えました。勿論まだ足の激痛もあるし、腎機能の事も気掛かりですが、とにかくこれでひと段落したという気持ちが強かったです。「久保田様〜、久保田賢治様〜」ほんの僅かな待ち時間でしたが一瞬寝落ちをしていた所を受付の事務員さんの呼び声で遮られました。僕は眠気でボーっとしている頭とグッタリした身体を椅子から引き剥がして、声のする方へとトボトボ歩いていきました。「久保田様ですね。お待たせしました。本日のお会計が12650円になります」・・・・・・!!!!!!!!!!!一瞬で目が覚めました。いやいやいやいやヤバイヤバイマズイマズイ・・・・・俺・・・・・150円しかないすっかり忘れていました。自分の財布の中身が恐ろしく脆弱な事を。150円で何を余裕こいてたのでしょうか。ヤバイ。緊急事態。完全に追い詰められた僕はとっさに何か言い訳を模索。しかしこの場合の嘘は後々致命的になるのではと判断して正直に話す事を選択しました。「あの、ホントすみません。実は今、手持ちのお金が足りないんです」「でしたら、頭金という形で本日いくらか納めて頂ければ残額は後日支払いという事も可能です。また、本日久保田様は保険証をお忘れという事でこちらも後日お持ち頂ければ全額負担との差額もご返金させて頂きます」そうでした。僕は保険証も忘れ・・・いや、持っていないのです。そんな世間知らずの21歳・クソガキの僕でしたが保険証を持ってまた後日来たらいいという事は奇跡的に理解ができました。そして今日は頭金だけ支払えばOKだという事も。そう、この150円を支払うだけで済むと。「じゃあ、これでお願いします」「はい・・・」事務員さんが「はい」と言った後に少し無言が続き、2人で見つめ合いました。時間にして3秒。きっと事務員さんは150円の後に紙幣が出てくると思って待っていたのだと思います。1万円まではいかなくとも数千円は出てくるだろう。でも僕は正面を見つめ微動だにせず立ち尽くしていたのでした。そんな僕を見て最初は戸惑っていた事務員さんですが、全てを察してすぐさま対応してくれました。様々な書類をもらい、院内薬局から処方薬も届いて、これで全てが終わりました。終わった・・・二重になっているガラスの自動ドアを通り過ぎながらそう心の中で呟いて、僕は総合病院を後にしました。玄関前のスロープを足を引き摺りながらヨタヨタと下り、病院の敷地を出ると、すぐ右隣にコンビニがありました。それはその時の僕にとっては非常に嬉しいお店。お金・・・あと水・・・あっ、何か食ってから薬飲んだ方がいいか病院代、タクシー代、お水、食べ物。全てを1箇所で済ます事ができるのが非常に嬉しかったです。コンビニの店内に入ると僕はATMに向かい、引き出し手続きを行いました。しかし画面に表示された〝4370〟という数字を見て病院代の後回しが確定したのでした。「イダッッ!・・・ガァッ!!!・・・フゥ・・・」悶え苦しみ、奥歯を噛み締めた怪音を店内に響かせながら2Lのお水と昆布おにぎり1個を手にレジへと行きました。僕のその異様な姿に目の前の女性店員さんは、それは接客業としてはもうダメだろというくらい引いているのがハッキリと分かりました。そりゃあ、今日の僕の背景を知らずにその部分だけを切り取ってみたらヤバイ客に思われて当然。挽回しようと事情を説明をしたとしてもそれはそれでヤバイ客。どちらにせよヤバイ客確定。「ってか、バイト先に変な人が来てさぁ!笑」と話のネタにされて終了でしょう。はいはい、どうぞ笑ってくださいよ狭い。こういう時は人間、心も視野も狭い。半ばヤケクソなそんな感情を抱えて僕はコンビニを出ました。そして表の道路でタクシーを拾いました。今の現在地が分からないので一駅先の僕の自宅周辺の情報しか伝えられずかなり不安でしたが、ベテラン運転手さんの高い経験値により無事に発車をしてもらう事ができました。日の沈み始めた秋の18時過ぎは既にかなりの暗さで、僕はタクシーの後部座席の窓から何を見るでもなくぼんやりとその黒い空間を眺めていました。君の腎機能はかなり悪い部類に入るんだよまた医師の言葉が僕の頭の中を過るのでした。その度に必死に何も考えないように努める。必死に。必死に。しかし少しするとまた過る。そんな事を繰り返しながら10分ほど経過した時でした。あ・・・一瞬でした。ほんの一瞬。黒い空間の中から見覚えのあるお店が僕の視界に入って来たのでした。そうです、それは確実に自宅近くに来ている証拠です。ようやく家に帰る事ができる。こんな嬉しい事は他にはないでしょう。しかしその時の僕は「もうすぐ家だ!」という喜びの感情になる事もなく、それよりも何故かそのお店に行った日の事をふと思い出していました。そのお店へ立ち寄った僕と両親の3人。それは地元群馬から東京へ上京した日の事でした。 [...]
2018年4月19日(木)
Source 5GAP久保田賢治 Powered by LINE
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「久保田さんの診断結果が出ましたのでお伝えします」整形外科の診察室。その部屋には全く何の音も無く、目の前にいる医師に「ドクン・・・ドクン」と僕の心音が聞こえてしまうんじゃないかと思うくらいの静寂でした。そんな中、医師は続けました。「まずはこれがレントゲン結果です。ご覧の通り特に骨に異常はありませんでした」病院ドラマでよく見るような、背面から光を照らされたレントゲン写真。それを医師と共に見ました。生まれて初めて見た自分のレントゲンでしたが、骨だけの写真を見ても何故か自分のものであるという実感が湧かず、他人事の様に思えてしまいました。そして医師はレントゲン写真をボールペンで指しながら骨の正常を説明してくれました。ひと通りの説明を終えると医師は後ろを向き、奥からやって来た看護婦さんからプリント用紙を受け取りました。「そしてここからが本題になります」来たそう思ったと同時に僕の心臓は「ドクンッ!」とより強く跳ねました。お昼に起きてからここまで5時間。そう、実に5時間。長かった。やっと、やっと、本当にやっと、この激痛・・・いや、この右足に棲みつく悪魔の正体を知る事ができるのでした。「痛む場所を見せてもらえますか?」そう医師に促され、僕は靴をを脱ぎました。勿論激痛により悶絶しながらです。かなりの熱を帯びたそれは、改めて見ても自分で引くくらいパンパンに腫れ上がっていました。「うん、そうですね」見るなり医師はサラッと言いました。それは診察をするというよりは、既に決まっている何かを確信したかのような言い方でした。僕の目の前にプリント用紙を差し出した医師。そして話し始めました。「こちらが血液検査と尿検査の結果です。色々と書いてありますが見て頂きたいのはこちらです」脱いだ靴を履き直そうかと一瞬思いましたが僕は意識を目の前のプリントに向けました。英数字や漢字が沢山羅列されたそのプリントの中で医師が指摘したのは〝UA〟という欄でした。「このUAというのはUric acidと言って、体内の尿酸を表しています。この数値は大体3〜7が基準値なのですが、久保田さんの数値は13と基準値の倍くらい高くなっています。痛みの箇所や腫れ方、そしてこの数値から判断しますと久保田さんの症状は〝痛風〟で間違いないです」痛・・・風?遂に判明したのでした。遂に痛みの原因が分かったのでした。この地獄の痛みは痛風によるものだったのです。当時の僕は痛風という言葉は知ってはいましたが〝太ったオジサンがなる贅沢病〟という、ちょっと恥ずかしい病気の認識を持っていました。僕はその認識をそのまま伝えると医師は答えてくれました。「確かに以前ははそう呼ばれたりする病気でした。働き盛りの男性がなりやすいと言われてますから。でも若い人でも全然あり得ます。痩せ型の人でもなりますし、体質にもよると思います」どうやら僕の認識は全く間違っていたのでした。痛風はオジサンで太ってて贅沢な暮らしの人がなるかと思ったら、21歳で痩せ型でド貧乏の僕がなりました。自らで証明したのでした。「あの、先生・・・痛みは何とかならないですか?」「消炎鎮痛剤と尿酸を下げる薬を処方しますので次第に良くなってくると思います」「あっ、良かったです・・・。もう痛みだけ早く治ってくれれば」僕は素直な気持ちを呟いたのでした。そう、痛みが1番辛いのです。痛みで今日何度も発狂しているのです。痛くなければどれだけ楽か。僕はこの痛みが早く無くなりさえすれば充分安心できたのでした。しかし、そんな僕の安堵感を察したのか医師が話し始めました。「いいか、ここからは大事な話だ」声の温度が変わった。違う。さっきまでと明らかに違う。敬語が無くなった分だけ距離感も近く、語気も強く感じました。でも決して怒っているという訳ではありません。きっとその医師は、より僕が理解できるように、21歳のクソガキに届くように話してくれたんだと思います。そしてこの時告げられた話は僕の記憶に今でも鮮明に残り続けているのです。「実はね、尿酸自体が問題ではないんだ。勿論尿酸が高いのは良くないから気を付けなきゃいけないんだけど。私がもっと気になるのはね、君の腎機能の方。腎機能って分かるかな?腎臓の機能の事。私は整形外科医で腎臓の専門医ではないけれども、同じ医師として分かる部分で話すよ。この病院は総合病院だから沢山の患者さんが来るよね?毎日本当に沢山来る。君はさっきまで廊下の待合席にいただろう?うん、だったら見てると思うけど、お爺ちゃんお婆ちゃん達が沢山いたでしょ?病院に来る患者さんはね、60代以上の人達が圧倒的に多いんだ。年齢と共に身体が衰えてくるのは当たり前だからね。・・・まぁ、何が言いたいかというと、つまり、いいかい?この総合病院に来るお爺ちゃんお婆ちゃんも含めた全ての患者さん達と比べてみてもね、君の腎機能はかなり悪い部類に入るんだよ」・・・??・・・??・・・????全く理解ができませんでした。何のこっちゃでした。いや、医師が言ってる事自体は分かります。どういう内容の話をしてるのかも分かります。話を聞きながら「はい」と答えたり頷いたりもしました。ただ、理解ができない。そう、自覚症状が全くないので理解ができないのです。え?俺?それ俺の話?検査ミスじゃなくて?腎臓?場所分かんないけど、内臓?全然痛くないんだけど?そんな事を瞬間的に思いました。そして医師は、未だ理解できずにフラつく僕の感情を掴まえて、診察をこう締めくくったのでした。「急に言われても分からないよね。まぁ、若い人に健康の話をしても中々理解してもらえないからさ。でも、自分の身体の状態を知っておくのは本当に大事。これは私の勝手な推測だけど、もしかしたらこの腎機能が原因で将来大きな病気になる可能性もあるかもしれないよ」この15年後、僕は〝腎臓移植〟を受ける事になる。 [...]
2018年3月22日(木)
Source 5GAP久保田賢治 Powered by LINE
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イライラが止まりませんでした。ズボンのポケットの中から携帯電話の画面を少し出し、チラッと時計を見る。そして整形外科の待合席に座っている僕はまたイラつきました。まだかよ・・・。看護婦さんに「お待ち下さい」と言われてから既に30分が経過していました。一向に僕の診察の順番が回って来る気配がありません。その間も右足はずっと激痛。食いしばって歯はギシギシ。服は汗でダラダラ。〝待つ〟というのがこんなに苦しい難関だとは思いもしませんでした。理由は2つあります。1つは、終わりが分からないという事。「30分お待ち下さい」なら待てますが「お待ち下さい」だけで待つのは精神的な負担が大きくて気持ちがエグられます。そしてもう1つは、激痛と正面から向き合わなければいけないという事。こっちは正直かなりエグられます。家からここまで、階段や横断歩道など様々な難関がありましたがそれら全ては「病院に行こう」「ここを歩かなきゃ」という目的や動作があったので痛いながらも僅かに気を紛らせる事ができました。でも目的や動作が無い〝ただ待つ〟というのは気を紛らせる手段が無く、痛みのみを正面から受け止める時間が圧倒的に増えてしまうのでした。痛ぇ!痛ぇ!痛ぇ!痛ぇ!痛ぇ!足組んでも痛ぇ!体勢変えても痛ぇ!ジッとしても痛ぇ!痛ぇ!痛ぇ!まだ1分しか経ってねぇ!!!時計を見てはまたイラつく。ずっとこの繰り返しでした。目的も動作もありません。痛みと向き合って待つ。ただ待つ。周りには多くの患者さんがいるのに、自分1人しか存在していないような孤独感がありました。苦しい。本当に苦しい。いつまで待つんだよ心の中で何度も何度も叫んだ言葉でした。『5GAP久保田が人生で思う〝いつまで待つんだよ〟ランキング』の堂々第1位はこの場面であったと断言できるでしょう。※病院へ行くにあたって、これを知っておいた方が絶対に良いと思うので書いておきます。実際、病院での待ち時間はかなり長い場合が多いです。特に『初診+血液検査+尿検査』の組み合わせは待ち時間が長くなるのを覚悟した方がいいです。初診は、その病院に自分のカルテやデータが無いのでそれを作成する分だけ当然時間が掛かります。その上、予約患者さんの合間をみて初診患者さんを組み込むので当然順番も遅いです。血液・尿検査は分析項目にもよりますが結構長めです。個別に検査すれば15分前後で終わるみたいなんですが、大きい病院だとまとめて検査する為時間が掛かるらしいです。個人病院とかだと検査機器のある病院まで持って行く必要があるので、日を跨ぐくらい時間が掛かります。まぁ、いくら個別が早いと言っても1人ずつ検査してたらそっちの方が膨大な時間が掛かってしまうので結果的にまとめた方が早いみたいですよ。さて、それで結果を先に言っちゃいますが、この15年前当時の僕の診察までの待ち時間はなんと1時間30分でした。メッチャ長いです。30分でイラついてましたが、そこから更に1時間も待たされるのです。地獄も地獄。今は検査機器の性能も上がったのか、1時間くらいで結果が出る感じです。(病院や検査内容によっても違いはありますので注意して下さいね)ですので、今後大きい病院に行く場合〝検査結果待ちは1〜2時間掛かる〟という事を踏まえておいた方がいいかと思います。何故ならこれを知らずに病院に来て、長い待ち時間にイライラし、「何時間待たせるんだ!!!」「予約時間とっくに過ぎてんじゃねぇか!!!」とブチ切れている患者さんを非常によく見掛けるんです。特にオジサンが多いですね(笑)ちなみに僕もこの事を知る以前、受付や窓口でブチ切れた過去が1度あります。本当にお恥ずかしい話です。そうならない為にも時間には余裕を持って、診察前検査がある時なんかは予約時間より早めに病院に行きましょう。右足は激痛。それをカバーし続けた左足も痛い。両太ももは鈍い筋肉痛。歯を食いしばり過ぎてこめかみも痛い。長時間席に座っているので背中と臀部にも痛み。熱と脂汗で全身ベトベト。この時既に1時間以上待ち続けた僕はもう精神を保つのがギリギリでした。全てが苦痛でしかない。助けてほしい。そして頭の中もボーッとして来て、妙な想像をしたのでした。〝右足を自分で引き千切って切断して、その切断面に隠れている謎の黒いモノを歯ブラシで掻き出している〟そんな自分の姿でした。深い意味も無ければ、フザケている訳でもなく、何も考えていないのに、ふとその想像が頭に浮かんで来た感じでした。「・・・もう終わりでいいよ」意味の分からない言葉をも呟きました。何が終わりなのか?待ち時間?痛み?自分?今となっては僕自身でも分かりません。ただその時、その瞬間に、僕はそう言ったの覚えています。ハッキリ覚えています。忘れる訳がありませんよ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう呟いた瞬間から記憶が無いのですから。「・・・すか?起きれますか?」聞こえて来たのは誰かの声でした。男性か女性かは分かりません。ただ声がしたのでした。目を開けると何だか変な感覚が身体を包んでいて、目線の先には天井がありました。「久保田さん、大丈夫ですか?」視界に看護婦さんが映り込みました。他にも数人の患者さんも見えます。そしてようやく自分が待合席の長いソファに横に寝かされているのに気付きました。あれ?こんな(体勢)だったかな?自分でも違和感を覚えました。状況は分からないですが僕は仰向けの状態から起き上がろうとしました。そして、自分でスッと起き上がれる余裕があるのに看護婦さんが僕を支えようとしてくれるのを見て、自分に何かが起こったのだと確信しました。「何かあったんで・・・」「ちょっと待ってね」僕の質問を遮ると、看護婦さんは僕の目や頭の辺りをチェックし始めました。次に手や腕を軽く摩りながら、「手足が痺れてるとか、吐き気とかありますか?」と聞いて来ました。僕はその症状がない事を伝えると看護婦さんは続けて、「どこか痛い所ありますか?」と質問して来ました。僕は「朝から右足が痛いです」と伝えようと思いましたが、そんな状況ではないであろう空気感と看護婦さんの真剣な眼差しに、「大丈夫です」と返答したのでした。ひと通りチェックを終えた看護婦さんから、暫くソファに座って安静にしておく事、痛みや気分が悪くなったらすぐに伝える事を指導されました。「頭は(床に)打ってなくて良かったですね。隣にいた患者さんに倒れ込んだみたいですから。あっ、あまり覚えてないですかね?この通路に車椅子に乗った患者さんが通ったんですね。で、車椅子のタイヤが久保田さんと接触したみたいなんです。確か右足痛めてましたよね?うん、じゃあ多分そこにかな。ここ(通路)ちょっと狭いですもんね。隣の患者さんがビックリしてました。久保田さん『うわぁぁぁぁ!!!』って叫んで倒れて来たみたいで。」全く記憶にありませんでした。車椅子の患者さんなんか見えてもいません。「うわぁぁぁぁ!!!」と叫んだ事すら知りません。本当に起こった事なのか、にわかに信じられませんでした。そして看護婦さんが僕の元を離れていき自分1人になると、次第にすごく申し訳ないのと、恐ろしく恥ずかしい気持ちになりました。・・・スゲェ迷惑掛けてるそう思った僕は周りを見ましたが、車椅子の患者さんはどこにも見当たりませんでした。ならばと、隣に座っている患者さんにご迷惑をお掛けした反省の気持ちを込めて謝罪を伝えました。「あの、本当にすみませんでした」「・・・・え?」全く違う人でした。既に別の患者さんが座っていたようでした。(こんちきしょー!変な奴だと思われただけじゃん!恥ずかしいったらありゃしねぇよ!)仕方なく僕はそのまま待合席にて指示通り安静にしていました。そして10分ほどすると、遂にこの瞬間が訪れたのでした。「久保田賢治さん、診察室へどうぞ」来た!!!!!待ちに待った瞬間でした。このフレーズを聞く為に1時間30分待ったのです。僕は嬉しくて嬉しくて本当に嬉しくて仕方ありませんでした。〝ただ待つ〟の状態から、「診察室へ行こう」「この通路を歩く」という目的や動作が生まれました。いや、それだけではありません。「この痛みを治してもらえる」という希望も生まれたのです。僕は強い足取りで前へと進み、整形外科診察室のドアをノックして開けました。「はい、こんにちは。どうぞ」目の前にいた50代くらいの男性医師が僕を室内の椅子へと促してくれました。その医師は体格がよく、髪は若干白髪混じりのオールバックで、いかにも医者ですという風格がありました。「久保田さんの診断結果が出ましたのでお伝えします」医師の風格と診断結果という響きに僕の心臓は大きく鼓動しました。そしてこの医師が発した言葉は今でも忘れる事はなく、後々の僕の人生を暗に示していたのかもしれません。 [...]
2017年9月20日(水)
Source 5GAP久保田賢治 Powered by LINE
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骨折だとばかり思っていたのに骨は折れていないというまさかの検査結果。家の布団からここに至るまでメチャメチャ苦労してやって来たんですよ。まさに骨を折って来たんです。骨が折れたと思って、骨を折って来たのに、骨が折れてないという骨折り損(イヤん、ややこしい)とにかく僕は次の検査に進まざるを得ず、もはや何だか分からない謎の激痛を引き摺ってまた少しずつ歩き始めました。形成外科の看護婦さんに手渡されたファイルを手に、来た道を若干戻り循環器内科の辺りを左に曲がると採血室がありました。形成外科と同様にそこには小窓があったので覗き込みました。「・・・すみません。採血と採尿に来たのですが」何人かいた看護婦さんの中で最初に目が合った人に伝えました。採血室が混み合うのは午前中〜お昼前後なのでしょうか、15時半を回った今ではかなり空いていた為順番待ちはありませんでした。「久保田賢治さん、どうぞ〜」すぐさま名前を呼ばれ室内に入りました。5台ほど並んでいる採血台の左から2番目だけに看護婦さんがいたので自ずとそこに行き置いてあった椅子に座りました。「では、お名前をお願いします」「あっ、久保田賢治です」「はい。腕まくりしてこちら(採血台)に乗せてください。・・・・・あっ、どちらでも大丈夫ですよ」右腕か左腕か、どちらを乗せたらいいか迷っている僕に看護婦さんがそう言ってくれたのでした。迷ったのも僕なりの理由がありまして、通常だと右腕を出すのが普通なのかと思ったのですが、僕は左腕の方が血管がよく見えるんですよね。だから左腕を出した方が看護婦さんが採血しやすいかなぁとか思ってしまい迷ったのでした。結局その理由も伝えて看護婦さんに両腕を見せた上でどちらがいいか選んでもらうと、「右にしましょう」意外な答えでした。血管が見えにくい右腕を選択。(てやんでぇい!やっぱりプロの目は違うってもんよ!)右腕を採血台に乗せ上腕をゴムバンドで縛りアルコール消毒をすると、いよいよ注射器が登場して来ました。「では、いきますね。チクッとしますよ」「・・・・・」全く痛みはありませんでした。やはり看護婦さんの腕前が良いからなのかな?さすがプロだもの?いやいや、実はそうではなく注射針の7000倍右足が痛いからでした。それを彼此3時間以上喰らってるのですから。0.7mmの針が一瞬刺さるなんて屁でもありませんでした。刺された感覚すら無いまま採血は終了でした。「上から暫く押さえて下さいね」アルコール綿を医療テープで留めたその注射箇所を指で押さえるように指示をされました。※これを指示通り押えない人も結構いるんじゃないでしょうか?「まぁ、別に大丈夫でしょ」「面倒臭い」とか「上着や鞄を持つから押さえにくや」とかね。結果から言うと、内出血をして見た目も悪くなるのでしっかり押えて止血しましょう。僕もこれを軽視して5cm大の青アザができて隠すのが大変だった経験もあります。そりゃそうですよね、血管に穴が開いてるのを放置した訳ですからね。青アザが消えるまで数日〜1週間くらい掛かりますので仕事やプライベートに支障が出ないように気を付けた方がいいと思います。あと、採血箇所を〝揉む〟なんてのも聞いた事ありますよね。それはNGみたいです。NGというか、注射の種類を間違えてます。揉むのは二の腕やお尻などの筋肉注射の時に薬液を早く浸透させる場合のようです。ですので、採血や点滴などの血管への注射の場合は揉まないように気を付けた方がいいかと思います。採血が終わると、僕の名前のシールが貼付された紙コップを渡されました。そして採血室の奥にある採尿室へと案内されました。まぁ、採尿室と大袈裟に言いましたが単なる個室のトイレですけどね。「オシッコが取れましたら、中にカップごと置いて下さい」看護婦さんが指した方を見ると、トイレの右壁面に電子レンジの様なドアがあり、開けると紙コップを置ける台がありました。そこに置けばいいらしい。僕はトイレのドアに鍵をかけ、いざ採尿を始めました。あ・・・今日オシッコするの初めてだ朝起きてからここまで3時間が過ぎて未だ自分がトイレに行っていなかった事に気付きました。尿意を忘れるくらい刺激的な出来事があり過ぎたからでしょうか。大量の汗をかいて身体の余分な水分が抜けたからなのでしょうか。そんな事を考えていました。右足に体重を乗せれないので左足1本でオシッコをする。これがちょっと大変で多少よろけながら採尿を終えました。電子レンジの中に紙コップを置き、トイレから出ると看護婦さんから僕のファイルを渡されました。「では、検査結果出るまで整形外科の前でお待ち下さい」そう促され採血室を後にしました。そして辺りをキョロキョロと見回す僕を見て後ろにいた看護婦さんが教えてくれました。どうやら整形外科は形成外科の奥にあるようでした。・・・また戻んのかこのフロアの2往復目に突入でした。しかもさっきよりも更に奥に。奥に行くのもしんどいですが、その分帰る時に1階ロビーまでの距離が長くなるのが非常にしんどく感じました。それでも奥に行かなくては行けないんですよね。「イダ・・・ヴッ・・・アイッ・・・」500人もいるとは思えないくらい静かな2階待合室に僕の悶える声だけが響いていました。少しずつ、少しずつ歩く。痛いけど歩く。とにかく歩く。最初に行った形成外科の前を通る。レントゲン撮影で早々に名前を呼ばれた時のあの優越感などもう全くありません。周りから見たらそんな事はないのかもしれませんが、僕としては惨めな姿を晒してる気がしてなりませんでした。だから気持ちだけでもここを早く通り過ぎたかったです。とにかく早く。とにかく歩く。〝整形外科〟というプラ看板が見えたのはその形成外科から250mくらい歩いた所でした。(すみません。実際は12mくらいでしたが僕の体感ではとてつもない距離だったのです・涙)そしていつものように小窓を覗き込み、中にいる看護婦さんに自分のファイルを渡しました。「では、こちらを持って順番にお待ち下さい」看護婦さんが渡してくれた僕の整理番号。それを見て僕はちょっぴり驚きました。・・・76ださっき行った形成外科の〝14〟とは訳が違う。どうやら今日ここまでかなりの人数が整形外科にかかっているようでした。それは周辺の待合席に座っている患者さんの人数を見ても合点がいき、形成外科のそれよりも遥かに多いのでした。そして僕は現時点で何番が診察中なのか確認しようと思いました。しかし小窓の横にあるブラウン管テレビの番号を見て更なる驚きがありました。は?・・・・・126?意味が分かりませんでした。診察待ちをしている僕が〝76〟で、今診察してるのは〝126〟だなんて。どういう事?何かのミス?俺の方が数字低い?順番飛ばされた?今さっき来たばっかで?まさか・・・?もしかして・・・?1周回って76番って事?126から順番で診て、1周回った76?ウソでしょ?じゃあ、上限は?200?500?え?1000とか?マジ?もうなんだよこれ!!!フラフラと歩きながらそんな事を考え、小窓からやや離れた所の長椅子に1人分だけ僅かにスペースが空いていたのでドサっと腰を下ろしました。その衝撃で右足に更なる激痛が走りましたが、それよりもこの状況が気になって仕方ありませんでした。思えば、2階フロアに上がってから予想よりも早めに事は進んでいました。レントゲンは早めに順番が来て、採血・採尿に至っては順番すら待っていません。そうです。最後の難関〝待つ〟はここにあったのでした。このあと結構待つのかな3時間以上に亘る激痛と疲労。ボーっとした頭の中で思った僕の気持ちでした。しかし、悲しいかな僕のこの予想は外れてしまうのでした。何故なら、〝待つ〟だけではなく〝絶叫〟と〝失神〟が加わるのですから。 [...]
2017年7月25日(火)
Source 5GAP久保田賢治 Powered by LINE

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